自分も耐えたのだから、という考え

自分も耐えたのだから、という考え

ベテランの美容師のみなさんたちは、当然美容師の過酷な仕事を若いうちに耐えてここまで上り詰める事が出来た人たちです。ですが「あの大変な時期を耐えたから」と言う事だけが美容師として成功した理由ではない、と思うんですよね。もちろん過酷な労働環境に耐える事は体力的にも精神的にもその人を向上させたかもしれません。ですが本来は労働基準法に反してまで働かなくてはその道で成功できない、というのはおかしいのでは?とも思ってしまいますよね。それに耐えられなくなる可能性があるから労働基準法なる物が存在するわけで、それに反した生活をする事こそが、美容師の成功への道、という考えかたがまかり通るのは、ちょっと残念ですよね。実際に成功体験をした人よりも挫折して去って行った人の方が多い訳です。その人達にもっと良い労働環境があったならばそうはならかなった人もいるかもしれません。先輩美容師たちの間で「その環境が当たり前」「自分も耐えてきたから後輩も当然耐えるべき」という考えが継続されていく事は、美容師の労働環境の改善の妨げとなっていると考えても良いかもしれません。本当はとても辛いのにして自体が修行であるかのように、ひたすら耐えている、というのは、今の時代にあって正しい事だとは一概には言えないような気がしますね。とても素朴な疑問として思うのは、どうしてお客さんを相手にする商売の人たちは、お昼の時間をいったんお店を閉める、という選択をしないのでしょうか。もちろんもしも一時間でもお店を絞めてしまったら、それだけお客さんの施術が出来ないので当日の売り上げは落ちてしまいます。またほかのお店も同様な対処をしないのであれば、お店を開けている美容室だけが利益を維持できる、という事になってしまい、そのお店との競争に負けてしまう、という事が現実としてあるのでしょう。他店との競争や、お客さんへのサービスという面で、まったくお店を閉めることなく閉店時間まで乗り切る、というのが今や当たり前になってしまっているんですね。ですがやはり働いているスタッフの事を考えると、きちんと休憩時間を取って、その間にリフレッシュしたり、仲間とのコミュニケーションを図ったり、という時間は必ず必要だと思うんですけどね。美容師の皆さんがそれでも楽しく美容師として働くことができるのであれば問題ないのかもしれませんが、離職率を考えるとやはりなにか改善の余地があるのではないか、と思ってしまいます。今や一つの美容室が閉まっていたとしても、同じ町内に何件も美容室があるような時代です。お客としたらたとえ美容師の皆さんがしっかり休憩時間を取ったとしても問題ないような気もするのですが。菊川 美容院